子どもの矯正治療では個々の成長・発育をベースに、頭蓋骨に対して下顎骨が正しい位置にあるか否かが何より重要です。頭蓋骨と下顎骨は別々の骨ですが神経筋機構によりダイナミックに連動しています。頭蓋・下顎系の発育がうまくいかないと、結果的に歯並びが悪くなり、うまく噛めないだけでなく、顎関節の症状、肩や腰など体のさまざまな部位の痛みにもつながりかねません。もちろん見た目を美しく整えることも大切ですが、その状態になってしまった原因を明確にし、生体にとって正しい噛み合わせをつくることが私の考える矯正治療の最大の目的ですね。あとは、小臼歯を抜かないということ。小臼歯は顎位の安定にはとても大切です。私は小臼歯非抜歯の矯正を徹底しています。

 

人の噛み合わせは、乳歯から永久歯へと生え替わりながら、頭蓋骨・下顎骨の成長に応じて生体の適応と代償を繰り返しながら十数年もかけて完成します。完成までのプロセスで常に正しい成長・発育を維持することは、テストのたびに100点を取れというようなもので、かなり難しいといえるでしょう。ですから、成長過程ではだいたい80点から90点くらいの歯並びを狙って、最終的に理想の噛み合わせになるように整えていけばいいのです。状態によっては、早い段階から始めることで顎の正しい発育を促していけますので、「なんとなく歯並びが気になる」という段階でお気軽にご相談ください。こんな漠然とした相談でいいのかな、と思うかもしれませんが、お子さんのそばでいつも様子を見ている親御さんの違和感は正しいことが多いものです。

Boys & Girls Dental Clinic 三宿

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